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キュアーの新曲

新曲”It Can Never Be the Same"が,なんかWishのころのシングルB面ぽいな,と思ったら,
https://www.youtube.com/watch?v=JSaLjTYt8C4

 

ちゃっかり,This Twilight Gardenをライブで披露していた。これがすごくいい。
https://www.youtube.com/watch?v=ZzedVsLx098


キュアーは新作発表前のライブで,新作の方向性を予感させる旧曲を披露している。

Dressing Up→Wild Mood Swings
Sinking→Bloodflowers
The Kiss→The Cure

そうすると,新作は哀愁路線か。

Packed!/Pretenders(1990)

Packed!/Pretenders(1990)

このアルバムは,プリテンダーズの作品の中でも全く注目されないものである。
私も奇をてらってこのようなマイナーな作品を紹介しているわけではないが,初めて聞いたプリテンダーズのアルバムがこれだからであり,これを聞いてしまうとほかの作品が魅力的に聴こえないという困った作品なので紹介したくなったのである。
実際,当時のロッキン・オンでは,前作「Get Close」よりいいとまで言われていた。確かに,同作は,ヒット曲に恵まれていたが,打ち込みなどを使った穴埋め的な曲も多かった。
ところが,本作は,突出した名曲がないかわりに,非常に乗りの良い軽快なナンバーが立て続けに流れ続け,あっという間に一枚聞きとおしてしまえる。これがこのアルバムの最大の魅力である。おそらくは,ギターが複数人クレジットされているものの,中心メンバークリッシー・ハインドのリズムギターを中心に据えているため,グルーブが一貫していることと,ドラマーがマーティンチェンバースでないこと(この人のドラムも好きだが,やっぱり素人臭く聞こえてしまう)などが理由だと思われる。ジョニー・マーとの共作曲なども入っており,全体の印象はとにかく爽やか。ストーン・ローゼズ以降ニルバーナ前(要するに1990年)は,グランジブリットポップのうっとおしい精神性のない爽やかなロックの時代だったように思える。

全盛期の楽曲をパロったようなこの曲↓が素晴らしい。


https://www.youtube.com/watch?v=8uqDsYSzOfw

Ugly Road Demos/Fabricio Moraes(2015)

Ugly Road Demos/Fabricio Moraes(2015)


ファブリシオ・モラエス(と読むのか)は,アルゼンチン在住のミュージシャン。少しポストロック的な南米風味のロックといった感じのアルバムを何枚かダウンロード販売している,10年近くキャリアがあるようである。

そのようなモラエス氏は,カバー曲の達人でもあり,これまで,ニール・ヤング渚にて」全曲カバーとか,ジョージ・ハリスンクラウド9」収録曲カバーとか,非常に趣味的なカバー曲集を発表している。

その中でも,このアルバムは,モラエス氏がUgly Roadというバンドを結成し,ソロ時代を中心としたジョン・レノンの楽曲を演奏するというプロジェクトのデモ音源集であり,前述のカバー曲集が宅録もしくはスタジオセッションだけであるのと異なり,気合の入れようが違うと見受けられる。

バンド演奏のいくつかはYoutubeでも公開されているが,モラエス氏の独特の線の細い声を殺すことなく,各楽曲に込められたテーマなりを深く掘り下げ,バンドと一体となって心地よく演奏しているのが手に取るようにわかり,私にとってはとても素晴らしいアルバムである。ビートルズのカバーというと,いずれもオリジナルが確固たる軸となって,これにいかに近づくかか,いかに遠ざかるかでしか評価される傾向にあると思うし,演奏する側も確固たるオリジナルの重みに負けそうになっている。

ところが,モラエス氏のバージョンは,まあ,自分が勝負しやすい楽曲を選んでいるということもあるが(残念ながら,ジョン・レノンロックンローラーの資質をモラエス氏は持ちあわせていない。なので,スターティング・オーバーなどはかなりヘロヘロである),ブレス・ユーなどは,モラエス氏の衒いのなさが却ってオリジナルを超えたようにも聞こえるし,ユー・アー・ヒアのトロピカルさなどはさすが南米人といった感じである。

Bandcampで言い値で帰るので,こういうミュージシャンを応援するのもたまにはよいのではないだろうか。

 

www.youtube.com

The cure 定番映像集1


キュアーのライブ音源/映像というと,昔は,ベスト盤「Staring at The Sea」のビデオ版の箸休め映像や,オランジュくらいしかなかったんだけど,今はいい時代だ。

1.THE CURE Apeldoorn, Netherlands 18 Jul 1980 FULL CONCERT
https://www.youtube.com/watch?v=Rj7lbz_yr6E

件のビデオでも,Play For Today のイントロダクションとして引用されていたこの映像。日比谷公会堂みたいなところなのかな?この映像を見てもわかるとおり,キュアーはゴスの自覚は全くない。このころは,クラウトロックっぽい匿名性の高い音楽をやりたいロバー/ロル組と,ストラングラーズ的なゴリゴリベースのサイモンのミスマッチが魅力。マシューはもっといいキーボードを買うべきだった。

2.A Forest/Wechter Festival,July 1981
https://www.youtube.com/watch?v=SXgN-7A1MXM

伝説のワークターフェスティバルの嫌がらせフォレスト。何が嫌がらせかというと,次の出番がロバート・パーマーなのにキレた三人が,ラストナンバーであるフォレストを可能な限り引き伸ばしたという由。サイモンの生声が聞けるという意味でも貴重な映像。この映像を見ると,キュアーはキュアーというか,自分たちがゴスシーンにいることに全く自覚がないことが伺われる。

3.THE CURE 11.04.1982 Paris - Studio Davout (France) "L'Echo Des Bananes"
https://www.youtube.com/watch?v=nBBZxakFny4

ポルノグラフィー期のキュアーといえば,この映像,というかこれくらいしかない。シンセを買い直した(ポリフォニック),ロルのスティックが太くなった,サイモンがリッケンバッカーを買った,など,初期キュアーの魅力はアルバムごとにメンバーの楽器が新調されるところにもある。そういう即物的な側面もいいのだが,このころはロバスミの髪型も爆発しかけており,ゴスの自覚が出てきたのか。結局,ルックスの話しかしてない気がする。だけど,ビザール過ぎてあふるる文学性が全く伝わってこないところが魅力でもある。

"Photograph Smile"/Julian Lennon(1998)

 

ロックなんだろうけど,先進的でないし,グルーブ中心でない。ポップというには地味すぎる。シンガーソングライター系というには,色気がありすぎる。なんていったらいいのか,「ブリティッシュ歌謡」というようなジャンルが確実にあると思うのだが,こんな傑作がamazonで200円以下で買えるのはおかしいよ。おすすめは1~5で,この流れは何度聞いても背筋がゾクゾクする。この5曲中3曲を共作したMark Spiroがすごいのか,ジュリアンの唄がすごいのかわからないが,数少ないジュリアン単独作3は地味だけどストリングスを活かした凝ったアレンジとレノン氏の切々とした歌唱が絡み合った名演としかいいようがない瞬間。

 

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"Sweet Love"/Anita Baker(1986)

地声に教会のエコーがかかっているかのような尊い歌声のアニタ嬢。アルバムではなく曲単位で紹介するのはこの曲しか知らないからです。

音楽をセックスのBGMにすることこそ忌み嫌われるべきですが(私の趣味にあうヒトがいなかった・・・),この曲だけはそういうときに聞くと最高ですね。人生,そういうときが一回くらいあったっていいんじゃないかな。

 

www.youtube.com

"Bete noire"/Bryan Ferry(1987)

大学時代に「ブライアンといえばイーノだな」とかほざいた野郎がいましたが,そんなスノッブかつ童貞な方向ではなく,オッサンの正当な色気を理解しましょう。元ロキシーミュージックのブライアン・フェリーが,マドンナの(当時の)プロデューサーだったパトリック・レナードと組んで作ったのがこのアルバムなのだが・・・今聞くとつまんねーなこれ。しかし,Day For Nightだけは突出してよい。滲むデジタルというか,哀愁ただようデジタルというか,Johnny Hates Jazz もそうだけど,この時代ならではの濡れ具合がよいね。あの下降するフレーズとかがね。

 

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