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Packed!/Pretenders(1990)

Packed!/Pretenders(1990)

このアルバムは,プリテンダーズの作品の中でも全く注目されないものである。
私も奇をてらってこのようなマイナーな作品を紹介しているわけではないが,初めて聞いたプリテンダーズのアルバムがこれだからであり,これを聞いてしまうとほかの作品が魅力的に聴こえないという困った作品なので紹介したくなったのである。
実際,当時のロッキン・オンでは,前作「Get Close」よりいいとまで言われていた。確かに,同作は,ヒット曲に恵まれていたが,打ち込みなどを使った穴埋め的な曲も多かった。
ところが,本作は,突出した名曲がないかわりに,非常に乗りの良い軽快なナンバーが立て続けに流れ続け,あっという間に一枚聞きとおしてしまえる。これがこのアルバムの最大の魅力である。おそらくは,ギターが複数人クレジットされているものの,中心メンバークリッシー・ハインドのリズムギターを中心に据えているため,グルーブが一貫していることと,ドラマーがマーティンチェンバースでないこと(この人のドラムも好きだが,やっぱり素人臭く聞こえてしまう)などが理由だと思われる。ジョニー・マーとの共作曲なども入っており,全体の印象はとにかく爽やか。ストーン・ローゼズ以降ニルバーナ前(要するに1990年)は,グランジブリットポップのうっとおしい精神性のない爽やかなロックの時代だったように思える。

全盛期の楽曲をパロったようなこの曲↓が素晴らしい。


https://www.youtube.com/watch?v=8uqDsYSzOfw